読書論

2004年10月13日 read
最近気分がゆったりしている自分がいる。
仕事がちょっと暇になったからか、心にゆとりができたからか。
どっちにしろいい傾向。

とは言っても特にやることがない。
本読んでばっか。
たまには何か勉強でもしてみようかな、なんて思うんだけど。
思うだけで終わるわけです。
ナカナカに物事始めるにはきっかけが必要らしい。
なので結局本に帰っていく。

この間何かで読んだんだけど。
「人に本を薦めるのは、その人に自分と同じ感想を持って欲しいから。」らしい。
うーん、どうなんだろ。
私が日記にレビュー(かどうか謎だけど)書いてるのは「薦める」目的ではなく私が読んだモノ忘れないようにだから別として。
薦めるってことは、自分が読んで楽しかった、面白かったってこと。
(たまにはあまりに駄作だからって理由で薦めることもあるけど。)
薦めた人にも楽しんでもらいたいとは思うだろうし。
そうなると一理あるとは思うけどね。
ただそれだけで片付けられることではないかと。
この人が読んだらどう感じるだろう…?って気で貸すのも多いような。
自分と違う考え聞くのって視野が広がった気がするから好きだし。
ま、これもあくまで私の個人的な意見、考え方は千差万別だと思いますが。
人の心なんてひとくくりにはできないってのが結論でしょうか。

というわけで、今日も読んだものについてメモをしときます。
そういや、最近私の読書論がちょっと変わって。
昔は「どんな本でも『作家』さんが書いたもの。公に非難してはいけない」と思ってまして。
もちろん面白くない、と思うことも多々あるんだよ。
それでも、やれっていわれたって自分には出来ないことなんだって思いがあって。
もちろん個人的な所ではがんがん文句言ってましたが。
それが最近「あの人たちも本書いてお金もらってる。買ったほうには文句をいう権利がある」になった。
前の考えが全くの間違いだとは思わんのだけど、どうもね。
自分で本格的にお金もうけるようになったからでしょうか。
考えが変わったとは言っても、急には上手く批判できないいんだけど…。
根底にある「考え方は人それぞれ。万人が納得できるものは存在しない」ってのは変わりません。

『クライマーズ・ハイ』横山秀夫著/文芸春秋
読み始めから最後まで一気にすらっと読めました。
終わってすぐの感想は純粋に面白いと思ったんだけど。
どこが印象的?って聞かれると考えてしまう。
全体的に山山山山山………って感じでずーっと盛り上がってる。
なのに小山が連なったまま大山もなく終わってしまったような。
見所ばっかで飽きずに読めるんだけど、終わってみれば物足りないのです。
しかも次々小山がくるからずーっと張りつめてて。
短編なら全行全力投球でもいいかもしれないけど、長編でやられるとちょっと、って感じです。
と、文句をつらつら書いたけどやっぱり面白いとは思います。
最後の終わり方なんかは結構よいと思うしね。
ありがちなのもクサいのも泣かせる話も結構好きなんで。
あ、内容書いてないや。
クライムの話ではなく、日航機墜落を題材にした作者の古巣、新聞社の話です。
場所は変わっても「横山さんらしい」一冊でした。

今日は読書広場。
紙コップと割り箸でできる簡単工作「傘コプター」(命名母)を作って遊びました。
これ、実はこの間テレビに懐かしののっぽさんが出て紹介してまして。
作ってみたら簡単なくせにもう面白くて!
で、そのまま採用となったわけです。
みんな完成したそばから遊ぶのに夢中でした。
のっぽさんに感謝感謝ですね。

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